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ワタミがワタミの名前を系列店全てから抹消 よっぽど都合がわるいのかな

わたみん家、全て新業態に転換へ 18年度中

https://www.daily.co.jp/society/economics/2017/11/14/0010732813.shtml

居酒屋チェーン大手のワタミは、幅広いメニューをそろえた総合居酒屋の「わたみん家」を2018年度中に専門性の高い居酒屋などに全て転換する方針を明らかにした。同様に「和民」「坐・和民」も一部の店舗を除いて新業態に転換する。ワタミは社員の過労自殺問題から「ブラック企業」と批判され、イメージ悪化で一時顧客離れが進んだ。(*太字筆者)新ブランドの専門居酒屋への転換を積極的に進め、業績が上向いている。

ということで、横着して商売した結果がしっかりPaybackされましたね

私は2006年卒で社会人となりましたが、その年までは比較的ましになりつつあった就職戦線も翌年のリーマンショックで大崩壊、若手の離職率と失業率の両方が数年高止まりする暗黒期に突入しました。

内閣府:労働 失業状況

http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h27honpen/b1_04_01.html

当時、第二新卒という言葉が徐々に広がりつつあるところでしたが、就業環境が過酷だったり、心身に支障をきたして離職した人の再チャレンジがとても難しい状況でした。同級生も、私も、その頃はかなりシビアな状況で自分をひたすら安売りする時代でした。その頃に大きくシェアを伸ばしたのが居酒屋チェーンなどの一部外食産業。牛丼チェーンのワンオペ問題(深夜営業のオペレーションをすべて一人で行う。そのためか強盗が相次いだ)などもあり、2015年頃から徐々に人手不足の時代が始まっていることから閉店を余儀なくされるケースも目立ってきました。

ぶっちゃけ、よかったなあ~と思っています。人を食い物にするビジネスが表向きは夢がどうたらって綺麗事を言う欺瞞に心底うんざりしているし、そういうことを平気でやる経営者を見てきたからです。普通、まともな会社なら、早々人はやめないと思うんです。やめるって宣言するのも結構めんどくさい話ですし、どっちにしても環境を変えるのは大抵の人にとってはリスクテイクなわけだし。

ちょっとまて、そのお店はワタミかな

ワタミは自らのブランドであるところのワタミという呼称がいかにもイメージが悪いからと、系列店全てからワタミの文字を抹消するという珍策にでて、ワタミ系と知らない客を呼び込んでいこうという謎攻勢に転じました。ある意味、客側がリテラシーを試されてます。

これって、例えば三菱ふそうがリコール隠し問題のあとに三菱ブランドを消して車を売る、みたいな話じゃないですか。そんなのありかよ。三菱ふそうは、色々ありましたけど、その看板を背負ったまま今日までやっているわけですよ。それに引き換え、業態を変えて自ら立ち上げたブランド名を隠すという戦術が顧客の歓心を得ることができるんでしょうかね。案の定、Twitterなどではネットユーザーに情弱ビジネスと批判されています。私は自分の意志では決して行かないようにしています。

事実とは言えただ悪口を書くだけで終わってはあれなので、ここからは私の考えていることを書きます。

閉店相次ぐ不況モデルの飲食店がツケを支払う時代がきた

これらのビジネスモデルは、デフレ、不況、失業者が多い、といった環境が揃っているときのモデルです。マンパワーや環境に支払うコストを極限まで圧縮し、極限まで低価格にして財布の紐が堅い客を呼び込むモデル。

今ではこの手のモデルはそっぽを向かれはじめできたわけですが、その枠に誰が入れ替わったのかというと、外国人留学生か、高齢者です。都市部にお住まいの方は実感していると思いますが、コンビニや飲食チェーンでは半分以上のスタッフを外国人留学生でまかなっている例がいくらでもあります。これまでにない教育の難しさや定着率の低さに頭を悩ませる事でしょう。

しかしそれは大手チェーンに限った話ではありません。小さな個人経営の飲食店でも人手不足は等しく深刻な問題になっています。時給を釣り上げてみても集まらない、とお嘆きの声は飲食に限らずいろいろ噂を聞きます。いきなり外国人を雇用するのも知らないことだらけだったり文化の違いに戸惑ったりで簡単には行かないでしょう。高齢者を雇用すると若い人のような体力のパフォーマンスを期待できないかもしれません。それでも、事業を続けていく以上、なんとか工夫してやるしかありません。

働き方改革について、一人ひとりが考えて参加の形態に融通性をもたせられないか

ただ時給が高いだけでも、いい人が集まるとは限りません。働きやすさ、人間関係も職場選びの大きな要素です。スモールビジネスであればあるほど、個人の人間関係が働きやすさのベースとなります。しかし残念ながら働きやすい環境を用意しているにも拘らず、知名度や求人にかけられる予算の制約で人が集まらなくて悩む方も多いでしょう。リクルートとかに求人広告出すのも高すぎるし。

実は私はクライアントさまのお店の人材不足問題を一つ解決しつつあります。その方法は、私のことをよくご存じの方ならお気づきになると思いますが、意外なところでどうにかなるものかもしれない、という発見がありました。問題は、その後の定着や教育効率です。そこも一つのモデルを作り上げられれば、他でも応用できるのではないかと考えています。

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