ITコンサルタントと一般社会の間の溝がやばいという話

情報格差でマウンティングする・されるの世界が地方でも始まった。
今後ますます溝は広がり埋めようがない世界がやってくる。

ITコンサルティング、ウェブコンサルティングをやるにあたって知っておかなければいけないことは山ほどありますが、もっと重要なことがあります。それは後程述べますが、とにかく知識量での格差が一般的な社会人や経営者とその分野に詳しい人間の間とでは猛烈な勢いで広がっています。

平均年齢が高くなればなるほど新しいテクノロジーが実践に移されにくい

デジタルネイティブといわれる30代より若い世代は比較的なんでも新しいツールを柔軟に取り入れられますが、こと事業での裁量権を持っている世代で新しいものを取り入れて「使いこなす」ことがすごく大変で面倒なことになりがちです。実はこれって今に始まったことではなく、昔からそうやってきたと思うんですが、今は圧倒的に20代より60代のほうが多いので残念ながら全体としての「イノベーション」がかなり進みにくい状況になっているのです。

その点若い人が多く、トップダウンで物事が進む中国というのは、我々のもつ中国のイメージを大きく塗り替え、ツイッターやフェイスブックも使えない国ですがそのガラパゴス環境がいいほうに作用し、老若男女電子マネーでランチから電車賃まですべてを決済し、町全体がさながら新世代IT技術の実験場だということを中国に行く機会の多い知り合いから聞きました。もうアメリカにも中国にも圧倒的に差をつけられてしまった後です。基本的にはあきらめてください。

今後はアメリカか、中国あたりで作ったスマートフォンで、アメリカ、中国、韓国あたりでデザインされたアプリやSNSを使って生きていくことになります。というか、もうなってますね。iPhoneの鏡面デザインは日本の工場じゃないと技術的にできない、というネタもありますけど、そのプロダクトを発送し、大きな市場を開拓する力があるのはもはや海外の企業が定番になってから相当な年月が経ってます。

スマートスピーカーでワンチャンあんじゃねと思ってみたりもしましたが、AIの賢さのみで勝負せずにロボットのかわいさとかエモーショナルな部分で勝負するという路線をとるであろう日本企業が「製造から販路まで全て押さえているアマゾン」などの黒船にどう立ち向かうのか興味深いところです。

そういう状況にもかかわらず、私が住む多治見などでは中小零細企業のIT感覚の平均値はここ10年でほとんど変わっていないと思わされる機会が最近ありました。

ITリテラシーが全く浸透しないという現実にどう立ち向かうかを考えている人は必ずいるけど
どうしていいかわからないという状況である

iPhoneだって、初代が発売されてからもう10年が経ちました。じゃあ10年前はというと、私が新卒で入った会社で体調を崩し、退職して多治見に帰ってきたころです。日本でiPhoneが発売されたのはそのしばらく後でした。正直私も、ここまで一般的になるとは思ってなかったです。当時半分引きこもりでしたし。

例えばウェブデザインを独学で勉強していたのがちょうどその頃でしたが、当時は検索エンジン対策が一番賑やかな時代でした。きちんとやれば成果も出ましたが、悪質な業者も跋扈していたのがこの時代です。SEOでいいところに表示させるソフトがあるので買ってくださいとか、そういう業者のセールス、いまだにありますよね。でもウェブサイトを持っているにもかかわらずSEOの意味を知らなかったり、そういう事例は2017年現在も当たり前のように存在しているのが現実です。

ITリテラシーが最も高いのはどの世代?

スマホというものは持っているけど、LINEとグノシーとFacebookと電話くらいです、という人たちがいっぱいいます。で、パソコンで情報を調べたりまとめたり、Word、Excel、PowerPointを使いこなせる人の割合は正直変わっていないか、むしろ下がっているのではないかとすら思います。じゃあ若い人はというと、PCのキーボードを使いこなせなかったりします。スマホ世代だから。実は氷河期~30歳くらいが一番その辺の能力が高いのですが(若かりし頃、夜な夜なエロ画像を必死にネット検索したりネットゲームに没頭したりチャットで喧嘩したりしてPCスキルを磨いていた私たちの世代(笑))、彼らのもつ情報技術、知識の貴重さに気付かない世の中なので、もったいないことになってしまったわけです。

みんながやっているからの「みんな」が誰かによって知っている世界は大きく異なる

それにしても、IT業界でない一般の自営業者や中小企業の関係者が持っているウェブの知識や利用できるテクノロジーが「みんながやっているから私もやってみる」のレベルということは、この10年で新たに学んで身につけ、使いこなすようになる成長スピードよりも、スマホやアプリ、ウェブに関連するツール、仕事を楽にするツールなどのIT技術が進化していくスピードのほうが「圧倒的に」早いのです。「みんながやっている」の「みんな」がどのくらいのレベルなのかが重要ですが、非常に残念なことに、地方都市、郊外となると、10年前と比べて進化したのはLINEの使い方くらいかもしれません。地域格差も生じていると思われます。愛知県と岐阜県では。。。。多分違うと思います。ついていけている人の絶対数に明らかに差がありますし。

大事なのでもう一度まとめますと、我々郊外に住むITを生業にしていない一般の人が習得するITの知識や技術の学習スピードよりも、それらの技術の進化のスピードのほうが圧倒的に早い、ということです。

この問題は20年くらい前から、デジタルディバイド(情報技術格差)として危惧されていたことです。これが近年ますます加速しているということを意味しています。

それと、我々のようにITで仕事する人間とか、ITを活用している人は「みんながやっているから」という理由で新しいことはやりません。「まだだれもやってない」ことに価値や楽しみを見出してトライするのです。これが情報格差の原因です。

情報弱者になってしまった!どうしよう!

情報格差は今後広がるスピードがますます加速します。AIに「人間が使われている」ことに気付かないまま、どんどん加速していくでしょう。例えば私はグーグルの提供するツールや検索エンジンの活用によって仕事が成立しますが、これはある意味自覚的にグーグルの作った世界観や人工知能に組み込まれている感覚があります。グーグルマップやグーグルマイビジネス、グーグルアナリティクス、グーグルサーチエンジンコンソール、グーグルアドワーズ。。。しかし、エンドユーザーはどうでしょう。便利だねー難しいから活用する側にはならないけど、と思っているうちに、より情報に詳しい人間とそうでない人間の溝を超える機会を失います。

カモにされるのはもうやめよう!
不安をあおる存在に搾取されるのではなく、安心を勝ち取ろう

そして、10年前そうだったように、悪質SEO業者に代わる存在があなたのビジネスを狙うのは時間の問題というか、もう始まっています。このブログで何度も書いているように、アナリティクスで取得したデータを隠蔽したり都合よく改ざんしたり、クライアントの利益に結び付くより自分の手柄を優先して請求額を吊り上げるような手法がいくらでも転がっています。しかし、正直なところ、安心できるパートナーを見つけることは非常に難しいことです。地雷原を歩くようなもんです。安心できそうなコンサルタントはめっちゃ高かったり、忙しいからと断られたり、なんてこともあるでしょう。

私が今後目指していくのは、そのような情報格差の谷底に突き落とそうとするビジネスモデルではなく、リテラシーの用心棒、派手ではないけど地道に成果を伸ばしていくコンサルティング、自社内のリテラシーとコンテンツ力を上げる熱血指導、そしてウェブ制作です。さらにもっといろんなものがワンストップで必要に応じて供給できる仕組みを作ろうとしています。これはいずれこのブログでも紹介することになると思います。

自分でやれないなら信頼できる人を育てるか、用心棒を呼ぼう

今回はとても長くなってしまいましたが、とにかく自力で「誰もやってないこと」に挑戦する、それが苦手なら、「できる人に任せてやってもらう仕組みづくり」をやるしかないです。二代目三代目が継ぐ気があるなら、彼らにITイノベーションを任せましょう。それができなかったら、早く信頼できるIT用心棒を抱えましょう。ただし、ボランティアはあり得ません。知識やノウハウは財産ですから。自分でリテラシーを身につけるか、できる人にアウトソースするか。それぞれの状況にベストな方法を模索しましょう。

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