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2019年度卒業に寄せて 日本文化教養科・国際コミュニケーション学科卒業生のみなさんへ

みなさん、ご卒業おめでとうございます。私も毎年卒業式(とその後の食事)を楽しみにして一生懸命やっているのですが、今年は非常に残念なことに、このような形でのご挨拶になってしまいました。

本来は13日にメッセージをお届けするべきでしたが、ここ数日、私自身が胃腸風邪で床に伏せており、遅くなりましたことをお詫びします。ようやく調子が戻ってきたところでこのような形で皆さんにささやかながら祝辞を述べたいと思います。

関わった授業数の多いクラスから順番とさせていただきますことをお許しください。

日本文化教養科・国際コミュニケーション卒業生のみなさんへ

ご卒業おめでとうございます。私は皆さんの専門学校での授業の中でもかなりの割合を担当するということで、それを預かる責任を感じながら2年間指導させてもらいました。慣れない日本語でのPCやアプリの取り扱いは大変だったと思います。よく頑張ってくれました。また、文化教養科では1クラス30人近い大人数の中で、なかなか全員に目が行き届かなくて申し訳ない気持ちです。それでも、それぞれのできる努力を積み重ねてきたことを私は嬉しく思います。

いつも言ってきたように、私は6号館を「なんとなく日本にいるためのクラス」にするつもりはありません。非常に残念なことに世の中にはそういう学校もあり、ラクそうだからそちらへ流れる、という留学生がたくさんいることに対して、また、そのような空気に負けてしまう留学生に対して危機を感じています。私自身もそのような授業を展開するいい加減な自分でありたくないという思いもあり、「何度でも立ち上がり圧倒できるクラス」を目指してきました。

その取り組みとして、Slackやスマートフォンの活用、日本でトレンドとなっている仕事の考え方、教養としての知識、サブカルチャーなども含めいろいろな話をしてきました。また、他の科目の先生方とも良好な関係性のもとより良い授業をするためのコラボレーションを自発的に行ってきました。おそらく、そのような授業をやっている学校は他にはあまりないでしょう。

そのため、非常にシビアな指導や難しいこと、厳しいことも言ってきました。あえて答えを教えず、自分で見つけるまで何も手助けしない、ということもやりました。

そんな私の考えをよく理解してくれる学生も決して少なくなかったことは私にとって大きな救いです。ありがとう。

そして、決して成績が良くなかったとしても、その中には最後まで諦めずに自分なりに一生懸命頑張って来た人もいます。私はそのような人を特にたたえたいと思います。実際に、入学直後と最近とでは学習の成果が見違えるほど良くなった学生も少なくありません。

また、最後まで厳しいことを言いますが、この2年間で何を学んだか、何ができるようになったかを語れる自分になれましたか?それができるかどうかは、次のキャリアでの意味につながっていきます。

どれだけ努力しても失敗したり、諦めたりしなければならないこともあります。私もそうでした。しかし、また立ち上がるために「教育」「経験」があるのだということを忘れないでください。

皆さんの未来が良いものになりますように。

2020年3月15日
大林正幸

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