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ウェブ広告で中小企業の社長を狙い撃ちするならFacebook広告も意外とアリではないか?

言いたいことは表題で完結してしまいますが、それじゃああまりにもそっけないのでなぜそう思うかについて下記に述べます。

Facebookのアクティブユーザーの推移

上記サイトを参考にしましたが、それによるとFacebookの日本国内におけるアクティブユーザー数はご想像のとおり、減少を続けています。Facebookは海外と日本とでは使われ方がかなり違っていて、日本においてはかつてのミクシィのような比較的クローズドな使われ方、特に実際の知り合いとの交流がその中でも大きなウェイトを占めていることが言えます。

日本人独特のFacebook文化 まさに村社会

例えば、皆さんの場合、全くの赤の他人の投稿にいいねを押したりコメントしたり、友達申請したりするでしょうか。あるいは、そうするにしてもそれなりに心理的にハードルがあると感じないでしょうか。私は仕事柄ネパール人やベトナム人の知り合いというか、沢山の生徒と関わっていますが、彼らのいいねとか友達申請の心理的ハードルはめちゃくちゃ低いです。

スナック感覚を通り越して、ベトナム人などは息をするように全く知らない人に友達申請するし、受け入れます。何人もヒアリングしましたが、彼らの友達人数は平気で2000人を超えています。日本人でFBの友達2000人って、ちょっとした有名人とかその道の大御所とかそういうレベルのイメージですが、ごく普通の学生がそういうネットワークを作っています。日本がある意味特殊なのです。

で、日本におけるFacebookの使われ方は実にムラ社会的である、というのは以前にも触れたことがありますが、やはりプラットフォームとしては便利なので、今でもよく使っている層がいます。40~55歳あたりの人たちです。

Facebookはおっさんおばさんのツール(生徒談)

実際、Facebookが日本で爆発的にユーザー数を増やしたのは2012年以降で、その頃から使い始めた当時の若者もそれなりの年齢になり、しかも彼らはLINEとかインスタに移行してクローズなやり取りはLINEで、オープンなやり取りはインスタかTwitterという使い分けをしています。FBで幽霊状態の30代結構いませんか?

で、Facebookというのは実名でアカウントを作り、発信するのがルールなので、実名であることによって得をする人や損をしない人、そしてその人達の作るコミュニティに関わる人達による場が出来上がっているわけです。そのボリュームゾーンが40~50代ということです。ちなみに、30~40代中盤までの世代はネットに実名なんてとんでもないと考え一切素性を出したくない人が比較的多い年齢層であるということもおさえておきましょう(その一方でITリテラシーやPCスキルの高い人達が多い年齢層でもあります。それより若いと逆にキーボード打つのが下手とかそういう世代になっていきます)。

で、実名アンチな世代を差し引きすると、やっぱり40~50代で、なおかつ実名によるメリットを享受できる人たち、ということになってきます。

実名で得するのは誰か

日本国内においてFacebookはビジネスツールとして積極的にセミナーだの異業種交流会だので使われてきた歴史があります。2015年頃までは、名刺交換のついでにFacebookやってますかというやりとりが多かったのを記憶している人もいるでしょう。やたらFacebook使い方講座みたいなうっすいセミナーで荒稼ぎした連中がいたのもこの時代ですw「積極的にいいねを押しましょう!はーい、じゃあ、ご唱和ください。みんなでいっせーのーせ、いいね!!!!」みたいなアレw当時クソ寒くて付き合ってられませんでした。。。w

で、そういう場にいる人達と、それに影響されてFacebookを始めたのは、個人事業主とか、中小企業の経営者が結構な割合で含まれています。商売上使えたほうが良いだろう、そういう時代の流れだ、という感覚で使い始めたユーザーです。ここすごく大事なところです。

彼らはビジネス上のつながりや情報収集のためにという目的でFacebookを始めているのです。

で、彼らは新たに入ってきたビジネスやリクルートに特化したLinkedinにはそんなに登録していなかったりします。Facebookで時が止まっているのです。たぶん、もっと楽ちんなツールが国内で大流行する(可能性は低いが)とか、FBが崩壊するとかでもしない限り、人によっては薄い濃いあるでしょうが、今後もFacebookは定期的に見るし、投稿するよ、友達にいいねも押すよ、という使い方をすると思われます。

でもFacebookページ全く役に立ってないじゃん

というご意見、わかります。超わかります。実際FBページって作っただけでは殆ど見てもらえません。内容を充実させるのも一苦労です。正直、FBページにせっせと投稿して行く労力があれば、ブログを書いてそれをFBページに投稿してやるほうがSEO的にも集客的にもあっています。FBページが上手く機能するとしたら、すでに常連がついていて、FB上でやり取りが頻繁になされるようなケースだと思います。

そこでFacebook広告という選択肢はありなのかどうなのか

Facebook広告は実は使い方によってはコスパがいいのではないかと感じてます。もちろん自分で配信したこともありますが、ターゲットを絞れればGoogle広告より費用を抑えて大人数に存在を知らせることができる可能性は十分あります。取り扱うテーマによっては競合が比較的少ないのもポイントです。

では、ターゲティングはどうするか。

  • 中小企業の社長の興味の有りそうなジャンル
  • 取り扱うテーマに適した地域を絞り込む
  • 取り扱うテーマに適した 年齢、性別を絞り込む
  • 上記のセグメントに合わせた配信スケジュールの絞り込み

これをきちんとやれば、ほぼ間違いなく、中小企業の社長の目に触れます。

一方グーグル検索連動広告はそのキーワードが検索されないと表示されません。つまり向こうが求めてこないと表示されません。緊急性が高いテーマに向いていますが、それほど購買意欲が高くないときにバシバシクリックされても困るわけです。Google広告には他にもディスプレイ広告と言って、サイトやブログ、アプリなどに本人の興味関心に合わせた広告を配信する仕組みがあり、知名度向上やセールなどでよく用いられる広告タイプです。ただし、そのまま受注につながるという即効性は低い傾向があります。

ではFacebook広告はどうか。主だったものは、下記のとおりです。

  • 認知度向上
  • できるだけ多くの人のタイムラインに表示する
  • サイトやブログなどに誘導する
  • いいねやコメントを求める
  • 資料やアプリのダウンロード
  • 店舗所在地の宣伝

どっちかというと、検索連動広告よりもディスプレイ広告に性質が近いです。配信広告内に広告文を入れることができますが、Googleよりも文字数が多く、「読ませる文章」を書くチャンスがあります。きっとその様な広告を見たことがあると思います。

Facebook広告は、FBのタイムラインなどに差し込まれてくるので、ユーザーが検索をするとかそういう能動的な作業を伴いません。逆に言えば、嫌な言い方になりますが、普段あまり検索を使いこなしていないがSNSはなんとなくやっている、というペルソナが見えてきますね。。。そういったキャラクターに合わせた方法を組み合わせてきましょう。IT用語バリバリの広告だと見てもらえないかもね。

そうした性質を理解し、ターゲットと配信方法をよく絞り込むことで効率よく広告配信ができます。

そして重要なのが、何度も書いているようにFBの中にたくさんいる経営者に刺さる見せ方をすることです。いわゆる中小零細企業をターゲットにした商売をされている場合は、試してみる価値があります。

ビジネス関係以外にも、ゴルフ場とか宴会場とかフィットネスジムなんかも相性が良さそうですな。。。これをGoogle広告で漫然と出稿していると結構な費用になると思われます。費用対効果感を確認する意味でも、まずは1万円とかそれ以下の少額でFB広告を試してみてはいかがでしょうか。

前提としてFBページの内容もある程度は充実させておき、あとサイトも徹底して作っておくこと!

FB広告を踏んでFBページを見に来ても内容がすっからかんでは意味がありませんので、ちゃんとそれなりにタイムラインに投稿しておく必要があるでしょう。そして、実際の検討やコンバージョンに入る決定的な入口になるウェブサイトやブログは確実にモバイルフレンドリーになっていること。そしてお問い合わせが煩わしくないこと。ここはしっかり押さえておく必要があります。

そしてそれらの動線設計をしっかり考えておきましょう。

上手にやれば、決済権を持ち、問題意識の当事者であるところのユーザーを狙い撃ちできるのではないか、と考えています。そのうち自分でもやってみます。

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