デジタルネイティブ世代やばい。仕事の速度早い。

専門学校でのウェブに関する授業を担当しており、今年は希望者が多くにぎやかな状況です。高校を卒業してストレートに入ってきたような未成年が多いクラスということで、PCの取り扱いについてはやや不安視していたわけですが、ある程度タイピング速度とかそういうのはやはりピークであったであろう我々30代の学生時代に比べると平均値が低いかなという感じ。

しかし、ITリテラシーの高さゆえに、順応性がやたら高くて驚いたんです。

普通のその辺の若者たちにウェブマーケティングとウェブデザインの話をするの巻

まず、授業で使う資料の配布やレポートの提出、グループワークの円滑化などを目的に、チャットワークというものを活用することにしました。チャットワークってなんだ?って方にかいつまんで説明申し上げると、グループチャットとタスク管理、データのやり取りなどもできる仕事のコミュニケーションを円滑化するツールです。

デスクトップでも使えますし、アプリでも使えるので仕事場のPCでも、スマホでも全く同じように使うことができ、メールや電話よりも効率的に情報の集積とシェアができるので重宝しています。こういうツールを使いこなすことが今後の社会人に必要なスキルであると私は考えているので、とにかく全員に導入させました。

そこでアカウントを作成し、スマホアプリをダウンロードし、個人設定を終えるという作業が待っているわけですが、当初は一個一個説明しながら進めようと思っていました。しかし、彼らは違いました。

アプリの導入、ウェブの活用に長けている世代の本域を見た

普段PCに触れる機会がないという感じの学生も、特に大きなトラブルなく、無事にインストールが終わり、設定も済ませ、こちらが指定したグループチャットにたどり着き、ファイルのやり取りを直感的に行ってきたのです。

大変失礼なことを申し上げますが、この動作と同じことをやっていただく場合、自分の経験上40代以上の方に教えるにはそこそこの時間とマンツーマン体制を必要とします。導入にも時間がかかりますが、そもそも、チャットツールという概念とか、その活用によって得られるメリットの大きさの理解とそれを習得する努力をご理解いただくためにものすごい時間を必要とすることが多かったです。というか、そんなもんいらんから電話でいいじゃんという感じになって結局使いこなすことができないまま。

自分の薄い経験で申し上げるにはいささか定量的な話ではなく主観になりますが、情報処理能力、情報収集能力に関しては10代のポテンシャルを侮ってはいけませんし、彼らのスピードにはもはや勝てないといってもいいかもしれません。彼らは良くも悪くも怖いもの知らずで、この手のものには果敢にトライしてきます。そもそも今の18歳って、よちよち歩きのころからすでにスカイプとかYoutubeの存在する世界だったんですよ。考えてみたらすごいことなんですけど。

若手とベテランの属性の違いが極端に大きく分断されている

以前からこのブログではITリテラシーの差による世代間分断を語ってきましたが、生まれたころからブロードバンド、無線通信が存在していた世代と、クラスメイトの女の子の家に電話をかけてパパ様が出てきて狼狽する経験をしてきた世代の情報処理技術の差はもう埋められません。埋めようがないです。問題は、それが世代間闘争とか物理的な分断につながることにあります。

「最近の若い奴はすぐスマホで何でも調べて自分の足を使わないから記憶力が育たない」などといっている人がいますが、それは大きな間違いです。もう一度言います。それは大きな間違いです。

我々だって、学生の頃ずっと何かわからないことは辞書を引け、とにかく辞書を引けといわれませんでしたか?

彼らはそれを検索エンジンによって行っているだけだし、むしろ検索癖がついている人は優秀な部類です。これはまた別の機会に書きますが、検索を必要としなくても自分の周りの世界を完結して満足できる人たちがいて、アプリに依存して生きている現象が起きているんです。LINEとYoutubeとメルカリで全部終わって満足するという。

そうしたユーザー行動の変化は時代や道具の変化に影響を受けるのです。

誰かに訊けばわかる、はその人の時間を奪うことなのでまず自分で調べてみる、というのが最近増えている考え方です。とてもいいことだと思います。

冒頭で書いたチャットワークの導入でつまずいた学生は、スマホで導入の仕方を調べつつPCで作業していました。彼らはそろばんはできないかもしれないけど、ITに関しては勉強するというよりは自身の成長とともにあった世代です。あと足りないのは実戦の経験とか、心構えとか、使命感です。そればかりは年長者が伝達しなければなりません。しかし、彼らは吸収した知識を彼らがすいすい使うガジェットによってより効率よく活用するでしょう。

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