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レゴランドにホテルつくってゴージャスな料理を出すの、なんか違うと思うのでこうしたらどう?

ターゲットユーザーの判断を誤らず、一番喜ばせたい人の顔をイメージしてアイデアを出すことの大切さ

先日レゴランドに新たなホテルが併設され、そこで出す料理をUSJからヘッドハンティングしてきたシェフの方がいろいろ試行錯誤しているというドキュメンタリーを見ました。さすが、シェフは一流。見るからにおいしそうな料理、美しい盛り付け、これは確かに食べた時の満足度は非常に高そうです。私はなかなかこの手の料理を味わう機会がないのでうらやましいですね。

ちょっとまて、レゴランドがなぜ「批判」されたか本当に考えた?

呼ばれたシェフは全く悪くないです。厳しい状況で赴任してきてのトライ、すごいチャレンジ精神だと思います。しかし、ここにきて料金の高いホテルを併設し、そこでおしゃれな料理を出すということが、レゴランドの訴求性を高めるのかどうか、というところでは非常に疑問が残りました。

レゴランドは、その入場料の価格とコンテンツが客の感覚に釣り合っていない、つまり高い、そして園内で食べられる料理が味気ない、貧相、高い、という批判が多かったのは皆さんもご存知の通りだと思います。そこにきて、なぜラグジュアリー路線のてこ入れをするのか、理解に苦しむのですが本当にこれで業績は回復するのでしょうか。それと業績が回復したらじゃあ全部オッケーなのかというとそれは違う。体験、記憶を夢という形で売るビジネスなので、レゴというブランドや世界観を徹頭徹尾味わえるようになってないと意味がないと私は思います。

そもそも客は「こども」じゃん。セグメント間違えてるよ

レゴランドで一番はしゃいで楽しそうにしていてほしいのは、こどもだと思うんです。レゴの世界がリアルサイズで再現されてて、その世界観に浸れる一日はきっとこどもたちにとっていい思い出になると思います。私だって、少しばかりレゴブロックを買ってもらい、遊んできた人間です。そこから考えると親世代もレゴのファンで世界観を共有しているということになるわけです。

で、顧客セグメントとして一番大きなボリュームになるのが「親子でレゴを遊んだ経験を持つファミリー」だと思います。確かにレゴブロックは結構高い。しかし、いまどきの子育て世帯はそんなに無駄なお金を使えない。名古屋にあるということは、地元民からしたら安近短にもう一枚上乗せしたくらいのイメージだろうし、テーマパークのスケールから言って名古屋から大阪に行ってUSJで一日遊んでくる、というよりは大阪からきてレゴランドも行くけど後は水族館に行くとか、ほかにいろいろオプションをつけると思うんです。だから予算的に厳しいと思われたらもう駄目なんです。それか、高いけど一回くらいは見ておきたいよね、というだけのパワーがコンテンツにない。たいていの家族は子連れでそんなにお金かけられません。

こうしたファミリーがじゃあディズニーランドのように奮発して併設のホテルに泊まるという選択をするか、という話です。名古屋港の埋め立て地のはじっこにあって、都心部へのアクセスは極端にめんどくさいあの立地で、ホテルに泊まる。。。ならば、日をまたいででも楽しめるくらいの圧倒的なコンテンツが必要じゃないですかね。

料理だって、レゴの世界観で全部統一すればいいじゃん。インスタ映えするし

ここからがアイデア。普通にステーキとかを出すのでは意味がないと思います。おいしい店でもっと安いところは都心にいっぱいありますゆえ、レゴランドならではのものを出さなきゃ誰も見向きもしないなと。

たとえば、レゴのクリアブロックのような形をしたゼリーとか、食べ物の形自体をレゴブロックのデザインやパーツに合わせていく。レゴブロックのような形をしたウエハースとかクッキーを組み合わせてオリジナルケーキを作るとか、キッザニアみたいに体験型のコンテンツにしてしまう。自分がレゴの世界の住人になった気分でブロックを組み合わせていろんな味のする料理を「組み立てる」。値段と味が釣り合っていれば、高級路線を狙って高くする必要もないし、体験という付加価値にお金がかかるという線で行けると思うんですが駄目ですかね。

めちゃくちゃブロックブロックしたいろんな味のテリーヌとラスクをスタックして食べるとか、ブロック型に成型したポテトやハンバーグをチーズフォンデュにして食べるとか。こどもは遊びながら食べるのが好きなんです。

レゴ回転ずしとかどうですかね。レーンをレゴのメカニカルなやつのあれで作るんです。寿司とかはレゴっぽくできないかな、箱寿司みたいにw

レゴ型のポテトってのはあるようですが、やっぱりインパクトがもう少し欲しいところですわ。

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