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社長自らアクセス解析のグラフを見る習慣をつけよう

この世界の大先輩とも話していて思うのですが、アクセス解析を業者任せにしていて実態を全く把握できていないケースがすごく多い気がします。今は以前に比べてこの手のデータを見て大筋を把握することは手軽になってきましたので、ぜひそれを見る習慣をつけていただきたいと思います。

スマホアプリを週に一回くらい起動してチェックしてみるだけでもいいから!

そうは言ってもめんどくさいよ、という社長さん、今はGoogle Analyticsを無料でスマホでも確認できますから、私のクライアント様にはぜひご自身でも時々チェックするように推奨しています。スマホでも色々確認できるデータは多いですが、画面サイズに応じて見え方が調整されており、ちょうどいい具合に簡略化されたデータを見ることができます。例えば、来訪したユーザーの数、セッションの数(平た~く言えば、見に来て、帰っていくまでを1とカウントするのでユーザー数とは違う。)、ページビュー、参照元、コンバージョンなどを確認できます。あ、昨日は30人位見に来たな、位の感覚でいいので、ご自身のウェブサイトがどのくらい反応を得ているのかを見ておくと良いと思います。それにかかる時間は1分もあれば十分です。

ちょっと怖いことを言うと、そうやってアナリティクスのデータをご自身で見ることができる程度の行動力を持ち合わせていないと、代理店や顧問の言われるがままになってしまうからなんです。一方でポジティブな効用としては、アクセス状況を把握しておくことで意識がウェブサイトとその向こうのユーザーに向き、新たなアイデアや企画につながるきっかけになるかもしれませんし、顧問のアドバイスや状況説明を理解しやすくなると思います。

ご自身が運営しているサイトの解析が適切に行われているかどうかを意識する

ひどい会社やコンサルだと、Google AnalyticsやAdWordsの設定画面や管理ページを見させてもらえないところもあると聞きます。これでは適切な運用がなされているか全く把握することもできませんし、完全に業者を信用し切るしかありません。しかしそれは本当に正しいあり方でしょうか?あくまでも主体はクライアント側での管理、それをコンサルタントが代理で閲覧できる権限を与えてもらう形で管理するのが望ましいと私は思います。ただ、現実的にはそういう判断ができる方が非常に少ない。そもそもインターネット自体、殆どやらないよ、という方もいらっしゃる中で、業者が適切なセットアップをしているかを判断するのは難しいでしょう。そこをとにかくアクセスだけを稼いでその成果報酬を取るような業者に利用されてしまっているケースがちらほらあるようで、非常に残念です。

また、コンバージョンの設定などが適切に行われているかも、時々データを見ていることによって気づくことがあります。例えばメールフォームを利用した時点でコンバージョンをカウントする設定になっているはずで、メールも届いているのにカウントされない、などです。この場合、コンバージョン目標の設定に失敗している可能性があります。それに、コンバージョンの実態がデータと乖離していたらコンサルタントに速やかに修正を要求しなければなりません。この手の初歩的なミスを誰も気づかないというのもなんとも残念な話ですが、事例として実際にあるようです。すべてを顧問任せにするとこのような問題に永遠に気づけないし、意図的に都合の悪いデータを隠されてもわからないのです。

自社管理体制に移行したり、顧問契約解消後も管理を続行できるようにしよう

もちろん、私はそのような不安がないようにいたします。必ずグーグルアカウントをクライアント側の担当の方名義で作成してもらい、まずその名義で管理できるGoogle Analyticsのセットアップを行います。そして、私のアカウントからその内容をチェックできるような権限をクライアント側のアカウントから付与する形にします。こうすることで、もし私を何らかの事情で顧問から外しても、Google Analytics自体は何事もなかったようにデータを収集し続けますし、クライアント側の担当者の方がご自身で管理できるようになればそのまま自社管理体制に移行していただいてもいいのです。顧問アカウントの管理権限を削除すれば機密保持も万全です。決して私はクライアント様の貴重なデータを人質に取ることはしません。コンサルとしての最低限の挟持というか、倫理のレベルだと思いますが、よくわからないということをいいことに曖昧に済ませてしまい、あとで管理移行などがスムーズにできないなどのケースが多いので注意が必要です。

だいたい、クライアントの内部情報を独占するコンサルってなんなんですか。そんなやり方で顧問契約を継続しないといけないような自信のなさでいいのでしょうか。SEOブームのときもそうでしたけど、じっくりクライアントとお付き合いして、一緒にサイトを育てていく意識を持っていただくことが大事なのであって、それで必要とされるからこその顧問契約ではないかと私は思います。

やることがちょっと増えるので大変ですが続けましょう

顧問契約してサイトを育てようと決意されると、習慣を変えなければならないのでしんどいと思うこともきっとあると思いますが、じっくり年単位の時間をかけていけばきっと芽が出ます。畑を耕し、種をまき、肥料をやるようなものです。また、どのように、誰を対象として、どのような行動を促すのか、そしてそれはどのような場所に広告などを出せばいいのか、どのSNSを使うといいのか、という部分は魚釣りのようなものです。漠然とではなく、ポイントを絞って、しっかり要諦をつかんでアクションを繰り返していくことが大事なのです。私達はそのガイドをになっているようなものなのです。

だんだんデータに変化が出てくるようになると、きっと楽しくなると思いますよ!

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