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B級グルメ、ゆるキャラを後追いした時点で遅くないですか?

かくいう私もB級グルメにカテゴライズされる食べ物やゆるキャラの狂気なんかは大好きなんですが、どうもなー、うちんとこは名物が今ひとつだなーと思ってます。

B級グルメを「新しく」開発するのってどうなん

B級グルメといえば、もともとその地域で愛されるローカルフードが他地域から見たら新鮮に感じられ、驚きとか感動を呼び起こしてきたものだと思うんですが、「おいなんかB級グルメが今熱いらしいからおらが村もなんか作ろう!」と企画するのってなんかおかしくないですかって思っています。私の地元である多治見市にもご当地グルメはありますけど、その意味ではこの生地自体もう完全に地元に喧嘩売ってます。けど、実際どうですか、認知度上がってますか?その地域の歴史や文化、地元民の好みが強く反映されていますか?どうも、そういう感じが薄いようなきがするんですよね、新しく企画しちゃうと。

そもそも多治見市ってのはベッドタウンとして新たに入ってきた人が多いところで、代々地元にいる人達とここ40年のニューカマーの間では文化的にものすごく深い溝があるんです。もともと多治見に住んでいた人たちが盛り上がっているけど、ニューカマーは土岐アウトレットか名古屋の方を向いているし、ランチは可児市でアピタなんかに行ったついでに食べる。怒られそうですが、これが現実でして、本当に地元に愛されるグルメというのはニューカマーも巻き込むくらいの強烈なのが必要だと思うんです。

これからのご当地グルメは衝撃とSNSインパクト

インスタ映えと言う言葉、個人的にはいやーな言葉なんですが、やっぱり面白いものを見つけたら撮影してSNSにアップするというのは私もよくやりますし、それが観光とよく結びつく時代であることは超基本として押さえておきたいことです。ご当地グルメには見た目のインパクトが必要な時代。食べたときの驚きもそうだし、意外だったり、徹底して突き抜けていたり、味覚自体が強烈だったり、とにかく強いリアクションのとれるメニューがないといけない。京都府向日市では名産の唐辛子をネタに、激辛商店街という町おこしをして大成功したとかテレビでやってましたね。あのくらい振り幅がでかいほうが楽しいじゃないですか。

新開発するならB級グルメを捨ててZ級グルメをぶち上げるくらいのエネルギーがほしい

うながっぱにちなんで、土岐川で水揚げされた新鮮なかっぱ料理。もちろんジョークメニューです。どうやってやるかは知らん。カエルとかスッポンあたりを使って、ほら、この皮のプルプルっとしたところ、実にカッパっぽいですよねなんて。ダメか!

でも鶏肉を着色したりしてそれっぽくしたりできませんかね?

そもそも他地域の人のほうが多治見のグルメに詳しいのが実際のところなんです。信濃屋の支那そばところうどん、す奈はの天ころうどんなんてのが人気なので、本来多治見はうどんで勝負すべきだったような気がしますけどね。うどんころ発祥の地(諸説あり)ってだけで相当アドバンテージあるはずなのにどうしてこうなった!正直どちらのお店もめちゃくちゃ美味しいですからね。懇意にしていただいている中華そば高松の大将と一緒に食べに行ったこともあります。

それらと別路線でインパクトを残しに行くなら、もう常識を一度全部捨ててゼロベースで考えるくらいの思い切りが必要です。あと、ツッコミどころとか、笑いを誘うとか、何かの逆を行くとか、そういうところもアザトさを出さずに出し切るのがすごく難しい。この辺は企画する人の笑いのセンスが凄く問われるんですが、残念ながら大抵の場合はダジャレだったり、ツッコミを入れるにも中途半端に陥りやすいケースがそこらじゅうに有って全体的に印象に残りにくくなっています。

ワイルドカードとしてハチの子博覧会を提案したい

もうね、東濃なら、地蜂。はちのこ。蜂の子で勝負しませんか。私は食べたことないけど、食べた人によると美味しいらしいし。「昆虫食」ってキーワードがほんのりTwitterあたりでブームになっているのご存じですか?ハチの子レシピをどんどん開発して、ハチの子スフレ、ハチの子グラタン、ハチの子シフォンケーキ、ハチの子まぜそば、素材が一般的にマイナーなぶん、伸びしろが大きくてなんだってありじゃないですか。結構そういうの好きというか、怖いもの見たさで来る人もいると思います。エビとハチを比べて、ほら、常識をぶっ壊して考えると見た目あんまり変わらないでしょ、それにこんなに栄養豊富なんだ、とプレゼンするCMを作ってみたり。もともと単価の高いアイテムなので、本当に食べたい人だけがトライして、怖いもの見たさの人ははちみつとかを買ってもらったり、美濃焼をおみやげに買ってもらえればありがたい。どっか別の地域では蜂の巣の品評会なんてのがあって、結構熱いイベントらしいですね。ハチの子、じねんじょ、松茸、栗など、滋養に優れたアイテムが揃っている点は結構見逃せないのでは。オヤジを奮い立たせるメニューが揃った街、とか。名古屋からの程よい距離感もまたトライしに来るのにちょうどいい感じだと思います。ジビエというキーワードもそこそこ熱いですし。とにかく体験型のイベントで集客。蜂の巣からハチの子をピンセットで引っ張り出す体験とかどうですか?めっちゃウケると思いますけどダメでしょうかね。

地元のいいものといいものをつなげて考えてみるとかそういうことは超基本

どちらにしても新しく何かを企画するなら、B級グルメという言葉が定着する前にやらなきゃいけなかった。足を運んでもらうには、あとで話せるネタだったり、SNSのネタだったり、そこでしかできない体験が絶対に必要です。例えば美濃焼なんて、世界に誇るアイテムじゃないですか。以前、駄知の方だったと思いますけど、「とっくりのとっくん」を作りに行ったことがあります。とっくんのキャラクターを好きなようにデザインして、あとで焼きあがったら宅急便で送ってもらうんです。もっと評価されてもいいと思います。とっくんはオブジェなので実用に向きませんが、結構陶芸体験なんかは見かけますよね。あれでおちょこなんかを作って、それで後日宅配してもらう時に地酒とセットで届けるなんてのもいいでしょうね。地元の銘柄から好きなのを選んでもらったりして。観光客は喜ぶと思います。

当日体験とグルメを一緒に楽しむアイデアもいくらでも出てくると思います。

 

自称村外れの狂人で地元愛の希薄な私にこの手の相談が来ることはまずないので、好き放題書いてみましたw

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